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「荒木経惟 往生写集 - 顔・空景・道」展、愛知県豊田市で開催

2014年4月3日 - 未分類

2014年4月22日(火)から6月29日(日)までの間、愛知県の豊田市美術館で「荒木経惟 往生写集 - 顔・空景・道」展を開催。

 
左) ©『男の顔面』1998年 モノクロームプリント 66.5×97.5cm、作家蔵
右) ©『8月』2013年 モノクロームプリント 50.0×60.0cm、作家蔵

アラーキーの愛称で親しまれる写真家、荒木経惟の作品を紹介するこの展覧会。これまでに様々な出会いを経験してきた荒木が、近年、彼自身の「往生」を意識し始めたことを機に企画された。

テーマは「顔」「空景」「道」の3つ。デビュー作『さっちんとマー坊』からスタートした「顔」シリーズでは、出会った人々の一瞬の表情を捉えた写真を数多く発表。また、妻・陽子の入院先の病室から空を撮ったことを機に始めた「空景」の撮影は、現在でも荒木の朝の日課になっている。これら2つのシリーズに共通するのは、対象との親密なコミュニケーションの跡を作品に残そうとする荒木の姿勢。現実世界をリアルに切り取る写真表現の強度を保ちつつ、対象に愛と慈しみの視線を投げ掛ける。

一方2000年代に入ると、荒木は前立腺癌を発症。2009年にはガン宣言を行い、摘出手術も経験した。さらに翌年には、妻亡きあと唯一の家族であった愛猫チロの死に直面。2011年には東京都内で東日本大震災を迎えた。会場では、前半に「顔」や「空景」の代表的な表現を辿り、その後に「道」の章としてガン宣告以降の作品が展示される。

なお4月22日(火)には、書籍『荒木経惟 往生写集』も発売。展覧会に併せて編集された、荒木のデビューから現在までがわかる一冊となっている。

「人生は特別なものではなく、日々の出会いの積み重ねである」「しかし、人は様々な道を生きる」と語る荒木にとって、写真は人生への深甚な想いを託すべき媒体だ。日本を代表する写真家、荒木経惟の鋭敏な感覚が捉えた豊かな「生」の表現を体感してみてはいかがだろうか。

【アーティスト情報】
荒木経惟。1940(昭和15)年東京都台東区三ノ輪生まれ。63年千葉大学工学部写真印刷工学科卒業後、大手広告代理店の電通に宣伝写真カメラマンとして勤務。64年子供の姿を追った『さっちん』で第1回太陽賞受賞。71年妻・陽子との新婚旅行の道程を撮影した自費出版の写真集『センチメンタルな旅』により、作家の日常を日記のように記録していく「私写真」と呼ばれる新しい写真表現を切り拓く。90年陽子の病気の発覚から亡くなるまでの日々を記録した『センチメンタルな旅・冬の旅』を出版。その後も、花、自宅のベランダ、故郷・東京の移り行く景色、そして人々の顔や空といった被写体を通して生と死を見つめる作品を発表してきた。1999年に織部賞、2008年オーストリア科学・芸術勲章受賞、2011年第4回安吾賞、2013年毎日芸術賞等を受賞。 

【展覧会情報】
荒木経惟 往生写集 - 顔・空景・道
会期:2014年4月22日(火)~6月29日(日)
休館日:月曜日 ※5月5日は開館
時間:10:00~17:30 ※入場は17:00まで
場所:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
料金:一般1,000円(800円) / 高校・大学生800円(600円) / 中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金
※市内高校生、障がい者及び市内75歳以上は無料(要明)
TEL:0565-34-6610
URL:http://www.museum.toyota.aichi.jp

【書籍情報】
『荒木経惟 往生写集』
発売日:2014年4月22日(火)
出版社:平凡社
仕様:B5判(257×182cm)、300頁
価格:未定
※美術館ミュージアムショップで購入可能。