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二川幸夫写真展「フランク・ロイド・ライト」六本木で開催 - 写真を通じて解釈された現代建築の巨匠

2014年1月22日 - 未分類


二川幸夫 「落水荘、主屋とベア・ラン」1986 / 2002、ゼラチン・シルバー・プリント ©Yukio Futagawa

2014年2月15日(土)から3月15日(土)までの間、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて、二川幸夫個展 「フランク・ロイド・ライト」が開催される。

建築写真家の二川幸夫が逝去したのは、2013年3月。生前は、1970年に自身で建築専門の出版社を設立して以降、その確かな評価眼を通じて捉えられた写真と、鋭くごまかしのない批評で、国内外の建築界に大きな影響を与えてきた。彼にとって初の個展となる本展では、そんな彼が20数年にも渡る取材活動を通じて撮影した、アメリカ近代建築家フランク・ロイド・ライトの建築の写真作品約20点が展示される。

二川が、生涯を通じて続けてきた60年余りの建築写真の旅は、日本の民家に始まり、やがて世界の建築へと広がって行った。それは、誰が住んでいたのかもわからないような古民家から、荘厳な古典、端整な近現代の建築まで、世界の建築史を時空を超えて横断し、それらを同じ評価軸の上で再構築する膨大な仕事。


二川幸夫 「グッゲンハイム美術館、メイン・ギャラリー見上げ」1975 / 2003、ゼラチン・シルバー・プリント ©Yukio Futagawa

中でもアメリカ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの作品群は、二川が多くの時間を割いたものだ。ライトの残した約400の建築作品をひとつひとつ訪ねて、その本質を探究し、写真というフォーマットで記述する。優れた作品を多く生み出し、二川の探求心を掻き立てたライトは、二川にとって重要なテーマだった。

建築に対する思いを、二川は以下のように語っている。
「私は、建築を評価するには、まず実物そのものを見なければならないと思っている。(中略) 建築は一つだけ独立して建っているわけではなく、その地方の気候や環境に多くが影響され発展したものである。また古来から建築家はよく旅行しているし、近代になってもフランク・ロイド・ライトやル・コルビュジエ、アルヴァ・アアルト、ルイス・カーンといった巨匠たちは、優れた旅行記を遺している。(中略) 1959 年以降、1年のうち3分の2は日本から離れている。また日本に滞在している3分の1の期間も日本中を駆け巡っている。旅は、建築に限らず衣食も教えてくれるし、平地の文化、山の文化、都市の文化、様々な体験をさせてくれる。今年で 77 歳になるが、このローテーションを変更しようとも思わないし、まだまだ建築のことを見極めたいと思っている」 

【展覧会詳細】
二川 幸夫「フランク・ロイド・ライト」
会期:2014年2月15日(土)〜3月15日(土)
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F
時間:11:00〜19:00
休館日:日・月・祝日
TEL:03-5575-5004
URL:www.takaishiigallery.com

■アーティストプロフィール
二川幸夫。1932年大阪市生まれ。早稲田大学文学部で美術史を専攻し、在学中に同大教授であった日本建築史の田辺泰の勧めで岐阜県高山市の日下部邸を訪れる機会を得る。これをきっかけに以後日本各地を旅行し、6年を掛けて日本の民家を巡って撮影した写真を、1957年より『日本の民家』全10巻として発表、1959 年に毎日出版文化賞を受賞。1970年には、建築書籍の編集、出版を専門とするA.D.A. EDITA Tokyo Co., Ltd.を設立し、『GA』シリーズ(既刊77巻)や、ライト・ファンデーションの全面的な協力を得て『フランク・ロイド・ライト全集』(全12巻)を発行するなど、世界の現代建築、建築史を記録し発表された写真は世界的にも高い評価を得ていった。旺盛な取材活動で知られた二川は、優れた建築を追って世界中を駆け巡り、数多くの写真作品を残している。