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密かな記憶を表現する 「クローゼットとマットレス」展がメゾンエルメスで開催

2013年9月4日 - 未分類

チリの建築家スミルハン・ラディックと、彫刻家マルセラ・コレアのふたりによる展覧会「『クローゼットとマットレス』スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展」が、 東京・銀座のメゾンエルメス8階のフォーラムにて、 2013年9月4日(水)から11月30日(土)の期間、開催されている。

2010年、第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展にて発表した『魚に隠れた少年』等の作品で知られる、スミルハン・ラディック。今回の展覧会では、マルセラ・コレアをパートナーに迎え、クローゼットとマットレスという、二つの家具を題材に、記憶に関する作品が展示される。

私たちの過去が収められるクローゼット、そして人を夢へと導くマットレス。ラディックとコレアは、この二つの家具を組み合わせ、変形させることで、日常の奥に押しやられていた記憶の領域というものを、目に見えるかたちで表現した。

クローゼットには、昔から住む人の服や持ち物だけでなく、思い出までも収められてきた。扉で隔てられたその内部にある、ハンガーにかけられた洋服には持ち主の体の一部としての記憶が宿されている。マットレスも同様、住む人の眠る場所であり、体を横たえる人の動きを受け止める柔軟で包容力があり、家の中でも特別な存在。それらクローゼットとマットレスという人の記憶と現実に密接なふたつの家具を変形させることで「記憶の持つ領域」を象徴的に表現し、内包する記憶と人が持つアイデンティティについて観る者に考えさせる。

作品では、クローゼットは私たちを外界から守るために巨大化し、マットレスは外圧を加えられ歪み、何本もの綱で天井から下げられている。クローゼットは中に人が入れるサイズで、その中には対になったフラスコのような形のガラスのオブジェが2対、吊られ、外からの光が赤く透ける様子は心臓のようにも見える。

会場では、このインスタレーションのほか、街中に存在する脆弱な建築を捉えた「Fragile Construction」の写真も展示。普段私たちが意識することの少ないものを、新たな切り口で表現した意欲作の数々に、ふたりが込めたメッセージがきっと感じられるはずだ。


魚に隠れた少年/The Boy Hidden in a Fish/2010

【開催概要】
「クローゼットとマットレス」 スミルハン・ラディック+マルセラ・コレア展
The wardrobe and the mattress by Smiljan Radic and Marcela Correa
会期:2013年9月4日(水)~11月30日(土)
会場:メゾンエルメス8階フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1
時間:月~土曜 11:00~20:00(最終入場19:30)、日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
会期中無休
入場無料
TEL:03-3569-3300