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山種美術館で昭和の国民画家・東山魁夷、没後15年の特別展- 繊細に移ろいゆく日本の四季を描く

2014年10月8日 - 未分類


東山魁夷《秋彩》1986(昭和61)年 紙本・彩色 山種美術館

“昭和の国民画家”と称され、日本各地の自然と風景を詩情豊かに描き続けた日本画家、東山魁夷(1908-1999年)。その没後15年を記念し、山種美術館にて特別展「没後15年記念 東山魁夷と日本の四季」が開催される。

風景画家としてスタートを切った昭和20年代以降、「樹根」(目黒美術館)や「白い壁」(山種美術館)のようにユニークな構図と造形美で風景を描き、新しい時代の日本画に挑戦していた魁夷は、日本のみならずヨーロッパを遍歴し各地を描き続けた。やがて昭和40年代には、東宮御所と皇居宮殿の2つの壁画制作および作家・川端康成の言葉をきっかけに着手した「京洛四季」の連作を通して、その意識は繊細な日本の四季の移ろいと自然美の伝統的な表現へと回帰していく。


東山魁夷《春静》1968(昭和43)年 紙本・彩色 山種美術館

なかでも、昭和43年に新築された皇居宮殿のために描かれた「朝明けの潮」(宮内庁)は、日本の伝統的なやまと絵に見られる自然美と装飾美を併せ持った作品として高い評価を得て、当時、この作品を目にする機会を得た山種美術館の初代館長の山﨑種ニの心を捉えることとなった。種ニは、宮殿の絵画を広く人々が鑑賞することができるようにと、同趣作品の制作を直接画家たちに依頼。そうして揮毫された全長9メートルに及ぶ魁夷の「満ち来る潮」をはじめ、橋本明治「朝陽桜」、上村松篁「日本の鳥・日本の花」などの作品群は、現在ではコレクションの中でも重要な位置を占めている。


東山魁夷《北山初雪》1968(昭和43)年 紙本・彩色 川端康成記念会

本展では、これら皇居宮殿ゆかりの絵画を一挙に公開。さらに、「京洛四季」連作の「年暮る」(山種美術館)、「夏に入る」(市川市東山魁夷記念館)、「北山初雪」(川端康成記念会)、さらには白い馬が象徴的な「春を呼ぶ丘」(長谷川町子美術館)など、日本各地の四季を描いた魁夷の代表作が展示される。

また、魁夷に風景と向き合う姿を教えた師である、川合玉堂らともに絵画を究めた東京美術学校の同窓生、山田申吾らの作品など、魁夷がたどってきた画業の道程をより広い見地から観ることができる。


山口蓬春《梅雨晴》1966(昭和41)年 紙本・彩色 山種美術館

【開催概要】
【特別展】没後15年記念 東山魁夷と日本の四季
会期:2014年11月22日(土)〜2015年2月1日(日) ※一部展示替えあり。前期:2014年11月22日(土)〜12月21日(日)、後期:2014年12月23日(火・祝)〜2015年2月1日(日)。
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日 ※11月24日(月)、1月2日(月)は開館。11月25日(火)、1月13日(火)は休館。12月29日(月)〜1月2日(金)は年末年始休館。
入館料:一般 1,200円(1,000円)、大高生 900円(800円)、中学生以下 無料
※()内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者手帳を提示、およびその介助者(1名)は無料。
※きもの割引。会期中、着物で来場すると、団体割引料金となる。
※複数の割引の併用は不可。
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
TEL:03-5777-8600