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映画『繕い裁つ人』中谷美紀、生涯の1本。“人生を変える一着”を作り出す仕立て屋に

2015年1月23日 - 未分類

映画『しあわせのパン』や、第38回モントリオール世界映画祭特別招待作品となった『ぶどうのなみだ』で、日本はもちろん世界でも高く評価されている三島有紀子監督の最新作『繕い裁つ人』(つくろいたつひと)が、2015年1月31日(土)より全国ロードショー。

主人公の市江を演じるのは、『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した中谷美紀。また日本アカデミー賞新人俳優賞受賞を果たした、三浦貴大をはじめ、個性派女優の片桐はいり、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた黒木華、期待の新鋭・杉咲花らが脇を固める。

神戸を中心に、関西でオールロケを敢行した本作は、池辺葵による人気コミックが原作の仕立て屋の物語。祖母の後を継ぎ、町の仕立て屋として働く市江のもとには、老若男女問わず多くの人が通う。思い出の詰まった洋服を、いまの彼らにフィットするように手を加え、“人生を変える一着”を作り出す。そんな市江の洋服に惚れ込んだ、百貨店の営業・藤井。市江が一から作る洋服を見てみたいと、ブランド化を提案する。

祖母から受け継いだミシンとデザインを大切にし、仕立てを続ける市江だったが、藤井の熱心なアプローチが心を揺るがす。同時に、市江に“繕い”を依頼する人々の姿から、藤井の思いも少しずつ変化していくのであった。

本作の為に14年ぶりにショートカットにした中谷は、役づくりにあたり、普段ミシンはおろか裁縫もしたことがなかったにも関わらず、約1か月間足踏みミシンの練習に励み、見事習得。最終的には裁縫指導にあたった先生から「実際の職人よりも巧いかもしれない」と太鼓判を押されるほどの腕前になったという。

中谷は本作の撮影終了時、「この作品は、私が死ぬ前に必ず振り返る1本です。」というコメントを残すほど、本人にとって渾身の1本なっているようだ。

市江の生き方、そして彼女を取り巻く人々の洋服への思いを通して、服を大切に着るという奥深さを伝えるのも、この映画に流れるテーマの1つ。人生に欠かせない「衣」について、改めて考える機会にもしてほしい。

■あらすじ
町の仕立て屋「南洋裁店」。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江。彼女が古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業、藤井からのブランド化の依頼も断り続ける。なじみの客たちは、ここで仕立てた服と共に年を重ね人生を彩る。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったが。

【作品情報】
『繕い裁つ人』
公開日:2015年1月31日(金)
監督:三島有紀子
脚本:林民夫
衣装デザイン:伊藤佐智子
キャスト:中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、伊武雅刀、中尾ミエ、余貴美子ほか
配給:ギャガ
©2015 池辺葵 / 講談社・「繕い裁つ人」製作委員会